近畿財務局職員の自殺について思う。
近畿財務局職員の自殺について思う。
公文書の書き換えの責任が佐川国税長官にあったとことになりそうだ。
そして当時、取引に関わったノンキャリの職員が自殺した。
雲の上の遠い話。
私には何が真実か知る由もない。
ただ、大学時代の同期の間接的なつながりで官僚の世界の話を聞く程度だが。
日本の官僚は気持ちの上では、「国家のため、日本のため、日本の国民のため」に働こうという多くの人が気概を持って入庁するようだ。
一方で自分の手腕を発揮するためにも、単なる歯車で終わらないためにも出世は命。
出世するためには何よりも上司、その上の上司、そして内閣人事局(およびそれに影響力)のある人たちの覚えめでたきをえるために、死にもの狂いになる。
本庁クラスの長時間残業、サービス残業なんて当たり前。
電通なんて真っ青なくらいな過酷な環境で日本の優秀な頭脳が働いている。
最初のうちは「国民のため、国家のため」という初心も5年、10年とそんな生活を続けていけば、そんな気持ちは摩耗し掠れてしまう。
同期より1年早く上にいけるかどうかに目の色をかえてしまう。
多くの人たちが東大をはじめ優秀な大学を膨大な努力とエネルギーで卒業したはずだ。
それまでの努力を無駄にしないためにも出世しなければならない。
そのためには、政府の上の方に気に入られるためには、、、、、 どんどんドライブがかかってしまったのだろう。
自分の努力が単に「国家のため」でもなんでもなく、「政府の一部の人たちの権益を守るため」だったと知った時の、喪失感はどれほどだろうか。
喪失感を感じるほどの気概やまともな感覚はもうもっていないのだろうか。
海外移住でいやな上司、人間関係もほぼ皆無の私から、言わせていただければ。
その限られた世界の中の物差し、基準では彼らの行動も理解できないわけではない。
しかし、人生にはいろいろな世界もあるし、喜び、楽しみ、幸せもある。
「それがすべてではないですよ」と個人的には言ってあげたいだが・・・・・
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