現代日本でストライキが起きた!!!
以前 東京駅の自販機が売り切れ続出のブログ記事を書いた。
そのジャパンビバレッジの労働組合がついにストライキを起こしたそうだ。
ストライキ画像はこちら
彼らの要求は
残業代をきちんと払うこと
現代日本で30代までの人でストライキをその目で見た人はほとんどいないのではないだろうか。
私がまだ中学生の頃、私は東京の近郊から東京まで通っていた。
毎年、春になると
「ストライキの季節だね。どうやって学校まで通おうか」と悩むのが常であった。
父親は東京の会社に簡易宿泊設備が用意されて泊まり込むのが常だった。
国鉄も私鉄も毎年のようにストライキぎりぎりのところまで交渉が続き、実際に電車が止まったことも数回あったような気がする。
労働組合を作る、団体で交渉する、ストライキをするということは日本の法律で明確に守られた権利である。
権利だと言っても、それを実際に生かすのは生身の人間なのである。
実際にストライキをするには膨大な時間とエネルギーがかかる。
組合の委員長のひとことで「やるぞ!」でできることではないのである。
組織内部の討議と意思統一 役割分担などとても手間暇のかかる行為なのである。
実際には会社側が「スト破り要員」を大量動員したために、長時間 自動販売機の売り切れ状態が続いたわけではないようだ。
私たちは資本主義社会の中で生きている。
資本主義である以上、社会の根本原則は「企業活動(個人、法人も含めて)利益を上げること。それをより多く上げること。より少ないコストで上げること」である。
この原則は1人1人が認めようと認めまいと、意識しようとしまいと、社会を動かす底深く流れる原動力である。
「より少ないコストで」というところで、残業代の未払いや昼休みが取れない=コストの削減という根深い 力が働いている。
近視的にみれば、ジャパンビバレッジの人事、労務や経営者たちの認識不足、認識誤り、労働者軽視という問題だが、もう少し大きな目で見れば、そもそもこういう力が社会の奥深くから流れ出て、にじみ出ているのである。
もしあなたの労働時間や労働条件がこのジャパンビバレッジほどひどくないとしても、それは過去の労働者たちが勝ち取ってきた遺産(それはあなたの会社ではないかもしれない)を受け入次いでいるに過ぎない。
少し以前、麻生大臣は「この景気回復をしている日本でその恩恵を受けていない人はよほど運のない人だ」という趣旨の発言をしていた。
「健康な人で通常の体力がある人が時給1000円超のアルバイトを求めたら、いくらでもある」という意味では、日本国民でほとんどの人が恩恵を受けているとはいえるだろう
「しかし 1日8時間 週40時間 残業したらきちんと残業代の支給
贅沢はできなくても家族を持って何とか、安心して生活できる」
そういう意味で恩恵を受けている日本国民がどれほどいるのだろうか。
今回のたたかいは、実はけっこういい線に行くような気がしている。
・相手が大きくない。キリンの系列の子会社。
・要求していることが法律上当たり前のこと(残業代の支払いと不当解雇の撤回)
・親会社のキリンが社会的イメージを守るために、ジャパンビバレッジに圧力をかける可能性がある。
・ジャパンビバレッジも労務対策のスペシャリストを用意していたわけでなく、
他のブラック企業もやっている当たり前のこと(残業代の未払)をやっているだけ。
今回のこのストライキにはブラック企業ユニオンという労働組合が関わっているようだ。
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