電通社員 過労死事件に海外移住者の立場から思う。
電通社員 過労死事件に海外移住者の立場から思う。
電通に入社した1年目の東大卒のエリート女性が自殺。過労死として認定された。
このことについてはてなブログの中の 「トイアンナのぐだぐた」というブログに「電通に入るようなエリート層は(降りたら死ぬ)ゲームを生きている」という記事がアップされた。
詳細はこちら
電通に入るようなエリート層は「降りたら死ぬ」ゲームを生きている - トイアンナのぐだぐだ
筆者は自殺された女性とは複数の共通の知人がいる関係。
記事の中には詳しい自己紹介はないが、話の中では、似たような広告業界に籍を置いたこともあり、クライアントとして広告を依頼する立場の企業に在籍したこともあるようだ。
以下、このブログの要約
電通という会社は、東大を始めたトップエリートの最も人気のある会社の一つ。
その労働条件は極めて過酷という。
「毎日4時まで眠れない」
「女性社員がクライン側接待のために、コスプレで踊る」
「酒瓶一気の飲みなど文化祭ノリ」。
「アナルに栄養ドリンクの瓶を突っ込むくらいは女性でもやらされる」という元社員の証言もある。
なぜ、東大でのエリートが自殺まで思うようになるのか。
東大に入るようなエリートは1日10時間の勉強をものともしない努力家ばかり。
数々の成功体験を経てきたエリートたちには目の前の困難を前に自分が鬱にあることなど想像できない。
10倍、100倍の難関を潜り抜けて今がある以上、「普通に過ごしてきた人たちと同じように暮らすことは努力をフイにするのと同じ。降りることは社会的な死を意味する」
電通に類似した会社に勤める女性のこういう発言もあった。
「やめるような人って大したことないし。(省略)。起業するとか進学するからって言って辞めるけど、結局は成果を出せないからやめるだけ」
辞める人を表立って負け犬という人はいないけれど、裏でどう思われるは判っている。
最後にこの筆者は「すべての幸せは自分が幸せになるためにある」と結んでいる。
以上、ブログ内容の要約。
電通 自殺過労死事件をみて皆さんはどう思うだろうか?
「どうして自殺するまでに働くの?」
「その前に逃げればいい。辞めればいい」
「電通っていう会社はひどい会社だな」
というのが多くの声ではなかろうか?
ネットには「そんな会社を選んだ本人が悪い」という心ない声もある。
ここからは自分の話。
私が大学を出た30数年前は、まだまだ学歴絶対の時代であった。
バブル崩壊はあったが、「いい大学を出れば、基本的に良い会社を出て、良い仕事、良い会社に入れて、良い給料をもらえる」という価値観がまだまだ健在であった。
私自身も一時期はこの学歴競争に巻き込まれ1日10時間とは言わないが、1日7時間くらいは毎日勉強していた記憶がある。
そして、この自殺された方の大学(東大)には入れなかったが、上から数えれば日本で10番目くらいの大学に入った。
しばらくは奇妙な劣等感(東大には入れなかった。上には○○大学、○○大学がある)と奇妙な優越感(自分の周りの○○大学は相当レベルの低い人たち)の中でもがいていた。
ただ私は大学の中で、日本の社会のことを「社会科学的」に見ることを訓練して、必ずしも、大学入学前の価値観のままで生きていくことが幸せではないことを学ぶことができた。
それなりの会社に入り、それなりの立場にはなったけれど、決してそれに埋没することなく、常に自分のセカンドオプションを模索しつつ、最終的には今の、海外移住の生活を選び取ることができた。
少なくとも今は、誰かの視点(友人や親、元会社の同僚やビジネスパートナー)ではなく、自分個人の視点として、夜寝るときにしみじみと「今日も楽しかったな」と思って眠りにつける。
こんな話は下記、個人コンサルには含まれません。(笑)