50代にてリタイア&海外移住 デフレ投資家 吉村のブログ

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あまりにも役にたたないテレフォン人生相談(住宅ローン)。吉村が代わってお答えします。その4(最終回)

 

 

あまりにも役にたたないテレフォン人生相談(住宅ローン)。吉村が代わってお答えします。その4(最終回)

 


【人生相談】加藤諦三:相談者45才男性、「住宅ローンが返済できない。」【高中正彦・弁護士】

 

一昨日の続きです。

職を失い住宅ローンを払えなくなって困っている相談者への弁護士の回答があまりに役に立たないので、勝手に私がアドバイスします。

 

このブログの内容

1 テレフォン相談の内容

2 番組内の弁護士の回答。

3 吉村のアドバイス3本柱

  柱その1 所有権を失うことは覚悟する。  

  柱その2 ある程度プライドが傷つくのは覚悟する。

  柱その3 何が大切なのかを再確認する。

4 具体的手順のアドバイス

  手順1 銀行との交渉

  手順2 競売開始決定通知書の前後

  手順3 落札後

 

  (以上 2018年3月2日 投稿済)

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5 新所有者との交渉

  その1 新所有者が自己所有のために落札した場合

  その2 新所有者が投資のために落札した場合

 

6 競売後の銀行への残債への対応

  対応1 長期少額返済する場合

 

 (以上 2018年3月3日 投稿)

あまりに役に立たないテレフォン人生相談 吉村が代わってお答えします。その2

 

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     対応2 自己破産する場合

  対応2 注釈 「借りたものは返せ論について」

 (以上 2018年3月5日 投稿)

あまりに役に立たないテレフォン人生相談 吉村が代わってお答えします。その3

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7 ウルトラQが可能な場合もある。

8 自殺して保険金でローンを完済する方法について

9 最後に。ローンが返せなくなって競売になったということをどう考えるのか。

 

 (以下は本日投稿)

 前回までのあらすじ。

 テレフォン人生相談の中で弁護士が「腹を割って銀行と話すべき」という型通りのアドバイスしかしていないのをみて、あまりに役に立たないので、勝手に吉村がアドバイスをしています。

 

所有権を失うことを覚悟し、そのプロセスをできるだけ自分と家族へのダメージを少なくして次に生活に進むための方法を具体的に書いています。

 

さらに、競売後に残る借金については、基本的には自己破産をすることをお勧めし、その時の考え方まで含めてアドバイスしています。

 

さて本日の話。

 

7 ウルトラQが可能な場合もある。

 

 相談者の周りには、そこそこお金を持っている方はいないでしょうか?

 姉弟、親類、友人、近所の名士など。

 

 そういう方に頼んで、競売にかかった自宅を落札してもらうように依頼することはできませんか。

 2000万円の市場価値のあるものを1400万円程度で落札できるなら、考えてくれる人はいるかもしれません。

 競売になるのを防ぐために多額のお金を貸してくれといっても、裕福な親でもいない限り、無理でしょう。

 ただ、貸してくれではなくて、競売で落札してくれというのは受けてくれる可能性はまだあります。

 その方たちだけに、自宅の内部を見せたり、「しばらく6万円の家賃は払います」とか交渉してみるのも一つの方法です。

 

8 自殺して保険金でローンを完済する方法について

 

人は誰かに物事を相談する時には、だいたい2つまたは3つのパターンがあります。

 

パターン1 

だいたいの方向は自分の中で決まっていて、その方向を後押ししてほしいとき

 

パターン2

とにかく聞いてもらって、共感してもらって気持ちを落ち着けたい場合

 

パターン3

第3者に説明しながら、自分の中で整理をして方向を見つけたい場合。

 

第3者に理解してもらうように説明するということは、目の前の事象を客観的に冷静に認識しないとできないことです。そうする中で目の前のことが整理されてきて、自然と次の方向が見える場合も多いと思います。 

 

今回の相談者は、知人が同じように仕事を解雇され、その後病死したことによって住宅ローンが保険で支払われ、家族に丸々自宅が残ったことをしりました。

自分も死ぬ(この場合は自殺と思われる)ことをテレフォン人生相談の中で口にしています。

 

それに対して弁護士は、全部聞くまでもなく「そんなことは考えないで」といいます。

 

本当に自殺しようとする人は、人には相談はしません。

口に出すということは、第3者に止めてほしいからです。

 

そういう意味では、この弁護士の回答はこの点では無意味とは言えないでしょう。

 

しかし、私だったら次のように答えます。

 

「たしかにあなたが自殺すれば、保険で住宅ローンは弁済される。

ローンのない住宅が奥さまと長男に残される。

 

あなたの目的はなんですか?

 自宅を家族に残すことですか?

 

なぜ、自宅を家族に残したいのですか?

 

 よ~く考えてください。

物理的には、あなたの自殺で住宅ローンは弁済されるでしょう。

 

 でも、本当のあなたの目的は、家族の幸せではないですか?

 

あるいは、少々厳しいこといいますが、「自宅を家族に残せた」という見栄やプライドではないですか?

 

 あなたが自殺したことによって残された家族はどう思うのでしょうか?

 

「お父さんありがとう」と思いますか?

 

また、今の時代に、土地や住宅が残されたことを13歳の長男さんが、そんなに喜ぶでしょうか? 

 

 父の自殺で残された家に、普通の感情、精神状態で家族は生活できるでしょうか?

 よ~く、考えてください。

   

9 最後に。ローンが返せなくなって競売になったということをどう考えるのか。

 

 8年前に自宅を買ったこと。

 それ自体が賢明であったかどうかはここでは問いません。

 

 ただ相談者は、労働者として能力が高いか低いかは横に置いて、少なくとも真面目に働いていたように見受けられます。

 

 少なくとも解雇になった理由に不祥事や不倫があったわけではなく会社都合であったと思われます。

 

 家を購入し、それを払いきれず、競売になる。私のアドバイスでは自己破産まですすめています。

 

 一つのことを成し遂げることはできませんでした。

 

 落ち込んでしまう 自己否定してしまう気持ちはわからないではありません。

 

 ただ、これであなたの人生が総否定されたわけではないのです。

 

 今は、住宅ローン 競売およびそれに伴う家族との軋轢や葛藤で非常に苦しいことかと思います。

 

 所有権は失っても、現在の自宅に住み続けられる方法をいくつか提示しましたが、それはいろいろな条件が重なった幸運なケースだけです。

 おそらくは自宅を手放すことになると思います。

 

 ただ私のアドバイスのようにダメージをできるだけ軽減し、新しいアパートに移り、残りの借金を自己破産で整理する。

 

 実はそういうとき、自宅を失った喪失感や自己否定感は一定は残りますが、一方で「これですっきりした」というある種の安堵感が生まれてもくるものです。

 

 あとはできるだけパートであっても、長期につながられる仕事を見つけて家族と一緒に頑張っていく、そういう方向になれれば一番いいかと思います。

 

その過程でどの程度家族の理解や協力、共感を得られるかはわかりません。

 

最低限、「残念だけど、やむを得ない。父親をあまりせめてもかわいそう」程度の理解が得られるなら、いくばくかの喪失感は残りながらも、今よりもずっと気持ちの上では楽になった状態で、人生を生きていけると思います。

 

ひとりの働くものとして、ごく普通の日本の労働者の一人として、相談者が平穏な生活に戻れることを願っています。 

 

 

 

 

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