フィリピンの永住権ビジネス その2
フィリピンの永住権ビジネス その2
<!—adma
その1 あるご相談
その2 フィリピン不動産名義変更のトラブル
その3 過去の永住権 ビジネスの失敗
(以上 昨日の記事)
その4 フィリピン永住権を考える視点
今回、ご相談の合ったケース。
似ているが、セブの投資物件は、少なくともべらぼうに高い物件ではないようだ。
ただこの相談者に質問をいくつかした。
質問1
あなたは将来、この永住権を使ってフィリピンに長く居住するつもりはありますか?
質問2
フィリピン永住権を取ってビジネス展開を考えるとしても、十分なビジネス英語はできますか?そういう人脈はありますか?
質問3
日本人はタイ、フィリピンなどアセアンの主だった国々にはノービザで30日滞在できる。
台湾、香港、マカオだったら90日滞在できる。
LCCで1万円以下で国々を行き来できます。
現在ところ空路で入出国すればあらたに30日または90日の滞在ができます。
(マカオには一部、積算される場合がある)
それをご存じですか?それでも不十分で永住権が必要ですか?
質問4
永住権取得にかかる費用は、年収800万円の家庭が20万円のパソコンをかう程度の負担ですか?
(総収入から見て、ちょっと高めの耐久消費財を購入した程度で、十分使いこなせなくてそれはそれでよいと考えられる程度の負担ですか という意味)
フィリピン永住権を取ることが、ダイレクトに「将来の選択肢を増やす」「日本の破たんに対する大きな備えになる」「将来国際的に活躍できる一歩となる」つながるかのようなセールストークが多すぎる。
日本の破たんや大災害の危機を煽るセールストークがある。
その可能性が高いか低いかは別にして、現に存在するリスクとはいえるだろう。
ただそのリスクに対して、皆さんが欠けるコスト、コストに見合ったリターンは計算していますか?
なんとなく役立ちそうかなくらいで何百万円のお金と相当な維持費、そのために時間を使うことは立ち止まってよく考えてください。
あとになって、「あの時数百万円かけて、永住権をとったけれど、そのお金が今手元にあったら、もっと他のことに使えて〇○が楽しめたのになあ・・・」なんて思うことはありませんか。
私はこのようなケースをいくつも見聞きしています。
日本人にとって「働くこと」は横に置いて、生活するという意味で日本ほどサービスの行き届いた国はありません。
もう少し詳しくいうと大富豪ではない一般庶民+相当にお金のある人(金融資産数億円程度)にとって、日本ほどサービスや商品の品質の割に安く暮らせる国はないと思います。
日本国内でモノを買ったり、何かのサービスを利用するときには多くの日本人は「対価に見合った価値があるか」じっくり検討すると思います。
海外永住権を取得するということも同じように考えることをお勧めします。
ブログ村に参加しました。
面白いと思ったらワンクリックお願いします。