50代にてリタイア&海外移住 デフレ投資家 吉村のブログ

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麻生発言にみる日本の縮図。

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麻生発言にみる日本の縮図。

 

麻生大臣が次のような発言をしている。これは実は日本の構図を端的に表している発言だと思う。以下(朝日新聞より)

 

麻生太郎・副総理兼財務相(発言録)

 

 企業の利益の割に、(労働者の)給料が上がっていない。給料や賞与を上げてほしいと今の政権が経団連に頼んでいるが、本来は連合や野党・民進党の仕事だ。連合は、陳情は自民党、選挙は民進党。あほらしくてやってられない。

 

 こんなやり方、いつまでやってんだと。私のことですから、会うたびに連合の方やら何やらに申し上げてきています。全然おかしいですよ。何であんたの労働組合民進党をやっている? 我々の方がよっぽど労働組合のためになっているんじゃないですかね。(福岡県飯塚市での新春国政報告会で)

 

(以上 朝日新聞より引用)

 

一見、読み流してしまいそうな記事の中に日本の構図がしっかり説明されています。

麻生大臣は歯切れのよい あまり小細工のできない本音発言をされますので、本質がよく見えます。

 

本質1

 「賃上げは本来は、連合や野党、民主党の仕事だ」

これはつまり

 「それは自民党の仕事で本来ないんですよ!!」といっているのと同じことなのだ。

 

賃金労働者というのは、日本全体人口の3割以上を占める圧倒的多数だろう。

労働組合やその支持政党である野党がそのために努力するのは当然としても、自民党は建前では「日本国民の幸せのために」政治活動をしているはず。

 

人口の3割以上を占める人々の非常に大事な部分(賃上げ)を「本来は自民党の仕事ではない」と明確に表現していることになる。

 

せっかく安倍首相が財界に賃上げを要求して「野党より国民のために頑張っている首相」を演じているのに、それに水を差す発言ともいえる。

 

本質2

 「あほらしくてやってられない」=「私たち自民党は票をくれる人のために(正確にいうとある程度、まとまって票をくれる人人のために)活動しているんですよ」といっているのと同じ。

 

 要するに政治は、(ある程度まとまって)票をくれる人のために行う=票をくれない人のことは(本来は)どうでもいい。

 

 性差別 労働時間 環境問題 介護 老後 年金 雇用の安定などなど政治に対する要求はいろいろあるだろう。

 しかしそれを個人レベルでいくらいっても、それ自体に意味はあると思うけれど、影響力は大きくはない。

 

「政治は票になるかどうか」

 

この政策を実行すれば、あるいは「実行する」と公約すれば「票につながる」と政治家が思うかどうかだ。

 

つまり一人一人の声がまとまり、大きなうねりになること。

 

労働活動のようなまとまりはなくても、大多数の意見となり、無視できない流れになること。

 

それが本質的には日本の政治の流れを変え、作っていくことになるのではないか。