青年の保守化
総選挙が始まった。
今日昼間にワイドショーで5分だけ各党首の第一声を聞いた。
希望は一応政権批判。
一応、それぞれの特徴あるところをテレビはダイジェストに流している。
正直言って
「どれもそうだな」と思える程度のこと。
一部の新興政党(露骨に書くと公職選挙法にひっかかるかもしれないので、あえてこう書きます)は、とにかく、テレビにたくさんうつって、視聴者の目に触れることに注力している。
「選挙はテレビがやってくれるのよ」と緑色の党首の発言も伝え聞こえてくる。
公約なんてただ選挙で票を集めるためだけに、有権者にうけそうなことを並び立てるだけ。
実現のために努力する気はさらさなない。
何かの取引で自分が権力の中枢に近づけるなら、平気で投げ捨てる程度の公約。
そんな公約なんて検討する価値もないと思う。
そんななかで、ちょっと驚くような毎日の記事を発見した。
青年の自民党支持率 安倍政権の支持率が他の階層よりも高いとのこと。
正直、非常に驚いた。
素人目線でのいくつかの仮説を立ててみたい。
以下は、皮肉も込めた素人分析であり、一部、私の意見、認識ではないことをご理解の上、読んでください。
仮説1
「青年の置かれている客観的状況はそんなに悪くない」
円安 株高の進行の中で経済指標としての景気回復はすすんでいる。
(実際に国民生活が向上しているかどうかは別)
金融緩和の中で一部の都心部を中心とした不動産価格の高騰。
その中で、全体的には人手不足は深刻になっている。
有効求人倍率も高くなっている。
正社員になれるかどうは別にしても、仕事には付ける。
毎日10時間12時間、働くことはやむを得ないけれど、過労死するほどではない。
ブラック企業は、人出不足が追い風になり、ブラック度が緩和されてきている。
もしブラック企業に入ってしまっても、そこで苦しむのは、不運な人。
能力が劣っていてブラック企業にしか就職できなかった人。
そうなってしまったのは自己責任だし、若者の中の多数派ではない。
仮説2
「若い人たちは、自分の要求は不満に対して誰かと力を合わせて変えるなんて全く実感できない。だから現状肯定」
今の若い世代の中で、何か疑問や要求をまわりの人と話し合って力を合わせて、行動したという経験は非常に少ないのではないだろうか。
詳しい出所や言い回しは、はっきり覚えていないので、アバウトな言い方になるだが、
今の教育方針自体が「国際社会の変化に対応して、その中で競争力ある、有能な人材になるか」ということの主眼が置かれている。
決して「自分の頭で考えて、判断する」などといってところにはない。
仕事は忙しく、将来に不安はあるけれど、そんなことを政治に託してもしょうがない。
なんでこうなるのか、よくわからない。
棄権するか、投票するならばテレビでよく見るあの人、弁舌さわやかで、何かしてくれそうなあの人に投票する。
仮説3
「若い人たちは要求の中身を変えていくことで(ある意味切り下げていくことで)、自分を守り、満足感を得ている」
モノの所有欲を持たない
家族を持たない。
ずっと自分ひとりの身軽でいられる。
恋愛も、どうしても欲しいと思う相手がいなければ、別にいらない。
そうする中で、仕事は忙しくて疲れるけれど、家に帰ってテレビやネットを楽しみ、SNSの緩やかなつながりの中で、それなりに満足している。
などなど、若いお友達は日本の中には一人もいないけれど、素人目線で勝手に分析してみました。