素人目線でみる中国経済の見通し
素人目線でみる中国経済の見通し
昨年も様々なところで中国経済の破綻懸念が語られた。
これは冷静な経済分析というより、「中国憎し」の前提にたって、一部の否定的現象を取り上げて「中国全体がダメ」というエキセントリックな主張に思える。
マカオでは中国人本土の顧客の減少が、まるで、マカオの見通し真っ暗のようなコメントも散見されている。
私は中国(本土)にさほど詳しいわけではない。
・初級の中国語でホテルに泊まったり、最低限のやり取りができる程度。
・提携先が中国南部のビジネスに精通しているのでその実体験を時々聞く程度。
・やや遠い親類に中国人と結婚した人がいるので、そこからの生活実感を聞く程度
その私が今後数年の中国経済の見通しを書きたいと思う。
全体としては、一言で言えば
「中国経済の力強さ、世界経済に与える積極的な影響は、全く変わらない」と考える。
中国経済をめぐる問題はいくつも指摘されている。
・金融機関以外の闇融資がはびこっていること
・環境汚染が深刻な問題になっていること
・大都市では不動産の価格が高くなりすぎて、上級サラリーマンであっても
住宅購入が難しくなっていること。
・一層格差が拡大していること。
・習近平政権と前政権の勢力争いがいまだ根深く、いつでも大規模な内紛になる可能性があること。
しかし、以上は中国経済の力強さを根本から台無しにするほどのものではないと考える。
理由1
中国にはいまだ、日本の高度経済成長を作り上げたのと同じ「成長要因」が大きく存在する。
一言で言えば
「道路を作ること、土地を造成すること、社会的インフラを整えること」が即、その地域の経済発展につながる部分が広大に残されている。
日本高度経済成長の時、「道路を作り、橋を作り、電車を通すこと」は直接関連する土建業者や鉄道関連業者を潤すためだけではなかった。
社会的インフラを整えることによって、人の移動は容易になり、様々な経済発展の基礎が作られ、芽吹いていった。
(その構造を基本的に変えられず、必要もなくなった道路や土建業を、一部の業者や政治家のために継続したのが、その後の日本の停滞の1つの要因)。
広大な中国にはそのような需要はまだまだ大きく存在する。
道路を作ることが、まだ経済発展を促す そんな構造が膨大にあるのである。
理由2
中国は、所得再配分機能が弱い。
相続税は現在、導入が議論されている程度。
固定資産税は一部に導入がされているが、額も規模も小さなもの。
つまりいったん金を持ったものは、それを失うことが基本的にはない仕組みである。
日本ではバブル崩壊後、着実に預金総額は増えている。
将来を不安視した人たちが使わず、現金を貯めだしたのである。
中国でも将来への不安要素はあるものの、
一方でそのお金を使って豊かになりたい、
人生を楽しみたい、
良いものを買って、素晴らしい旅行をして人に自慢したい、
つまりお金を持った層の需要は非常に根強くあるということだ。
それが謙虚に表れたのが、昨日の下記の記事。(FNN 1月7日 ヤフーニュース)
中国での日本車の販売台数が、初めて年間400万台を超え、過去最高となった。
日系大手自動車メーカー各社は6日、2016年の中国での新車販売台数を発表し、各社の合計では、およそ430万台と、過去最高だったことがわかった。
中国では、減税対象になる排気量が1600cc以下の小型車や、SUV(多目的スポーツ車)が人気で、前年比で、ホンダが24%増、トヨタは8.2%増で、いずれも過去最高だった。
中国国内での新車販売台数全体で見ると、前年を10%ほど上回る世界最高の2,700万台を超える見通しで、拡大する市場に日本車の販売もけん引された形。
中国政府は、好調な市場を下支えするため、小型車の減税の延長を決めていて、2017年もメーカーの市場争いが激化するとみられる。
以上引用。
中国の一定以上にお金を持った人に対するビジネスは、今後も非常に有望だと私は思う。
1月10日から10日ほど日本には帰ります。
2月に帰国予定はありません。
興味のある方は、連絡ください。
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