リスク許容度
リスク許容度
私は個別にお話を伺うときには、その方のリスク許容度を必ず聞くことにしている。
経済学上のリスクとは「ある事象の変動に関する不確実性」と一般的に言われており、必ずしもマイナス(危険性)だけを意味するわけではない。
ここでは素人目線で「リターンとリスク」というときの「リスク」
「高いリターンを求めるならば、高いリスクを負うべき」というときの「リスク」という言葉の使い方を前提としている。
ある方と面談しているときのお答えがとても明快なものだったのでここにアップさせていただきます。
その1
自分が(大部分を) コントロールできるもの
その2
自分が直接コントロールできなくても、その仕組みや流れがよくわかっていて、よく理解できる、納得できるもの
例えば、日本の不動産投資や太陽光などは「その1」
値段、立地、評価額、賃貸や売買の需給、修繕費用などを自分で調べて、条件に合うものを買えばいいだけ。合わないなら買わないだけ。
かなりの部分をコントロールできるだろう。
証券投資、債券投資、主要証券会社で購入できるファンドなどは「その2」
目論見書や会社の発表が事実だという前提であるが、自分でリスクを判断して投資を決められる。
海外不動産は、日本と同じようにその地域や仕組み、税制、需給などに精通すれば「その1」に該当することも可能だろうが、そんな方はごく少数にとどまる。
問題は「その2」をどこの範囲まで許容するかだ。
海外投資(案件)の多くが、まがいものであることを今まで書いてきた。
実際に2年以上 きちんと継続している案件は数えるほど。(ほとんどない表現してもいい)
この部分は正直「高いリターンを得ようと思うなら高いリスクを許容する」という定義自体が意味ない。
そもそも「まともなものである」ということが前提にならず、あてはまらないことが多い。
そうすると多くの人には楽天証券、SBI証券、あるいはせいぜいHSBCや海外の証券会社で買えるものに対して投資するか、日本不動産投資で頑張るくらいしか選択肢はない。
それはそれで一つの選択だと思う。
ただ、それだけでは今の私の現状にはたどり着けなかったのは事実。
私はもう少し踏み出した。失敗も多くあったが、成功もあった。