子供の入院 3日間で25万円の国。フィリピンの医療事情。
子供の入院 3日間で25万円の国。フィリピンの医療事情。
私は自分の子供を持ったことがないので実感できないが、乳幼児はいろいろ病気になったり、調子が悪くなることが多いようですね。
高熱が長期間続いたり。お腹が痛い、下痢が止まらない、小さい子供を持つ家庭の心配は大きい。
先日私の知り合いのフィリピン人の子供がウイルス性の高熱で3日間 私立の病院に入院した。
公立では長蛇の列。低い医療技術。何度も入院、投薬を繰り返す心配があり、母親は私立の病院に入院させた。
3日後、子供は無事に退院。
この入院費用は25000ペソ。1ペソ=2円と計算すれと50000円。 フィリピンで25000ペソというとすごい金額になる。
フィリピンの大卒初任給が、やや高いレベルの会社で2万ペソといったところか。
日本の大卒初任給が20万円として、この3日間の医療費は日本人の感覚で25万円といったところだ。
フィリピンでも社会保険という制度はあるが、それをもっているフィリピン人は少ない。
多くのフィリピン人は無保険。全額実費になる。
日本であれば乳幼児の病気ならばほとんどのケース、普通の小児科で対応できるだろう。 そして通常、医療費はゼロなはずだ。
これは日本の高度経済成長の恩恵を資本の蓄積だけでなく、庶民にも配当させるように政府、経営者陣に要求してきた市民運動や労働運動の先達たちのおかげではあるが。
先進国に日本とやっと経済成長が始まったフィリピンを比較すること自体が適切ではないかもしれない。
しかし、この点では小さい子供を抱える家庭にとって、日本はなんと幸せな国だろうか。 かといってそれで、少子化が止まるわけではないが。
さて、この医療費、彼女はどうしたのか?
フィリピン人特有の資質で、いざというときの貯金なんてほぼゼロに等しい。
7000ペソは自分で用意した。残り18000ペソ。
なんと職場の同僚3人が、6000ペソずつカンパして合計18000ペソ。 入院費を用意して、彼女の子供は無事退院できた。
職場の同僚といっても付き合いは1年にも足らない。
親しいといえば親しいが、大親友というほどでもない。
日本でいえば、1年ほど会社で机を並べた同僚が経済的に困って6万円ずつ3人がカンパして助けるみたいなイメージだ。
日本だったら普通のサラリーマンなら消費者金融に頼るところか?
そもそも子供の病気でこのようなことにはほぼならない。
こういうフィリピンをみて、いろいろな感想があるだろう。 「なぜ貯金がないのか?」
「会社の同僚にそこまでして助けてあげるものか?」
「サラ金が営業したら、すごく儲かるかも?」
奥の深さを感じている吉村でした。
「お前個人はこういう時、どうしたのか?」という質問は私の会員の方、お客様にだけ お答えします。(笑)
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