フィリピンの麻薬汚染の実態 カローカンに住むある美女の話
フィリピンの麻薬汚染の実態 カローカンに住むある美女の話。
デトルテ大統領が来日した。
到着して最初の集まりが「在住フィリピン人たちの歓迎会」というのが、彼の立ち位置の象徴的な出来事である。
こんなことをしても、フィリピンの経済的利益につながる訳ではない。
その時間、1件でも大統領に会いたいという有力民間人と会談したほうが、フィリピンの実質利益につながる。
また圧倒的な支持率を得る彼からすれば、ここで人気取りをする必要もない。
いろいろ裏読みをする私だが、ここは「在住フィリピン人たちと交流したい。彼らを励ましたい」というのが本音のような気がする。
デトルテ就任から麻薬関係者の殺害は数千人を超える。
あるFBの交流会で身近に殺害、交流の話題を募集したところ
「近所の常習者が殺害された」
「元常習者が口実をつけて殺害」
「売人が事実上、それを牛耳っていた警察幹部の証拠隠滅のために殺害された」
などという情報があふれていた。
私は、フィリピンに住まわせていただいているものとして、あまりその政策にモノをいう立場にはないと思っている。
オバマ大統領は司法手続きを経ない殺害を厳しく非難し、デトルテ大統領は激しく反発。
中国はそれには触れない。日本政府もそれには触れない。
私が知り合いのフィリピン人女性の家はカローカンという市にある。
カロカーン市はメトロマニラの北部にある人口100万人程度の普通の市。
彼女は6年前に地方からこの市に移り住んだ。
2LDKの家賃が6500ペソという安さが一番の理由。
母親、自分の子供、自分の弟3人の合計6人で住んでいる。
先日、「家に来て」という話になった。
私
「カローカンってどんなところ?」
彼女
「危険なところ。昼間から道路には麻薬常習者がいっぱいいる。私は家に入るときに、時々、彼らが私のことをじっとみているので、大通りから家までいけない。ジプニーで1時間のところにいるお兄さんにガードのために来てもらう。私はその間、じっと大通りでお兄さんの到着を待っている。こんな生活はデトルテになっても変わらない」
「でも家の中は安全だから来てね」と付け加えられた。
彼女はスペイン系 半分 中国系 四分の一の混血。
典型的フィリピン美女。少し着飾って原宿の街でも歩けば、だれもが振り返るような美しい女性。
私の生活範囲はマカティとマニラの一部。
移動するときはすべてタクシー。
そんな生活をしていると実感はないのだが、まだまだフィリピン全体は麻薬中毒者というのは広く、深く根付いているのかもしれない。
デトルテ大統領が「麻薬使用者は300万人いる。私は彼らを殺す」と明言し、アメリカが避難するときに、デトルテ大統領は「お前に国内の何がわかる!黙っていろ!」と言いたくなるのも、多くの国民には実感として共感されるのではないだろうか