50代にてリタイア&海外移住 デフレ投資家 吉村のブログ

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プミポン国王死去と日本への影響

プミポン国王死去と日本への影響

 

タイのプミポン国王が13日死去

国民の悲しみは日本では想像ができないくらい大きい。

 

今から27年前、日本で天皇が死去したとき、テレビは連日そういう関連の報道。

音楽や芸能も自粛された。

 

しかし、私は当時20代。その時のことは比較的よく覚えている。


一般の人(20代~40代)間で日常会話で天皇の死去を悼む話題など全くなかった。
「今日もテレビおもしろくないね」
「レンタルビデオ、何か借りようか」
そんな話題ばかりだった。

 

しかしプミポン国王の死去を悼む声は市井の普通の市民から、あふれるように聞こえてくる。

 

朝タイの友達からいつものようにラインでメッセージが来た。
スタンプが 涙マークばかりでびっくりした。

何か親族に事故でもあったのかと思ったが、それは国王の死を悼むスタンプだった。

 

プミポン国王への国民の敬愛度合いは、日本とは比較にならないほど深い。

 

タイ語の先生が「国王は山奥の自動車も入らないようなところまで、自分の足で視察されて、道路や教育に尽くされた」と言っている。

 

日本の政治家がそんなことをしたら(そもそも車の入らない地域がほとんどないが)

私は完全に「選挙向けのポーズね。お疲れさんね」と白けて眺めるだけ。

 

ただ国王のこのような視察は当然、国民への深い愛情と多くの人は深く感じていた。

 

近年のタクシン派と反タクシン派をめぐる対立では実際に仲裁に入ることはなかったが、常にタイ国民の精神的支柱として存在した。

 

「もし対立が今以上に激化して内乱に近くなったらきっと国王が裁定してくれる」

そんな雰囲気があり、最終的には大規模な衝突に至らなかった。

 

プミポン国王の死去は日本と日本国民にとって私は大きく2つの影響があると思う。

 

その1 
タイの歓楽街は当面自粛が続くだろう。
前回は70年も前のことなので参考にならない
この自粛がいつまで続くか、今のところ誰もわからない。
私は今年は新年をバンコクで迎えようと思っていたので、予定変更を検討しないといけない。

 

その2
タイに精神的支柱がなくなる。

実は、現在の皇太子は国民に非常に評判が悪い。
これはタイ語の授業のレッスンの中で何回か聞いたことだが、

有名大学の卒業式には国王の代理として皇太子が出席し、祝辞を述べるのが通例だが、遅刻、午前の部ドタキャンなどしょっちゅうだそうだ。


ただタイ国内では王室を批判することは即不敬罪を適用される恐れがあるのでメディアには流れていない。

精神的支柱がなくなるということ、政権内、経済勢力内での抗争が激しくなったときにそれをおさめる人がいないということだ。

 

戦いが終わりなく激化してしまう可能性が高まる。

 

しばらくは喪に服するために政争は沈静化するだろうが、喪が明けたときに新しい騒動、紛争が沸き起こる心配がある。

 

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