50代にてリタイア&海外移住 デフレ投資家 吉村のブログ

フィリピンに居住しながら、素人目線で海外投資、移住生活について書いています。少ない資本と収入で最大限の満足をえるデフレ投資家をめざします。個人コンサルはこちらからhttps://form.os7.biz/f/aaeeb6a2/

マレーシアとは魅力のない国なのですか。読者からの質問。その1

マレーシアとは魅力のない国なのですか。読者からの質問。その1

 

FBのメッセージから読者の方から質問をうけました。

 

概要は下記のような感じ
「昨日、〇〇の集まりで、ある先生がリタイア後の人生について海外移住も考えて、夫婦でシンガポールとマレーシアに行ったそうです。中略。奥様がマレーシアだけは住みたくないという話でした。マレーシアってそんなに魅力のない国なのですか」

 

前提として、私はマレーシアという国は個人的にクアラルンプールに短期間、滞在したことがあるだけ。

 

その他マレーシアで移住生活を送っている方から時々お話しを聞く程度で、その地域に特別に詳しくはない。

 

その前提で、私の意見を書かせていただきます。

 

海外移住と一言でいうけれど、その目的によって内容や満足を図る尺度は全く違う。

 

それこそ、例えていうならば、「競馬を趣味にする人」と「これからネットビジネスを立ち上げて頑張っていこうという人」の違いのようなもの。

 

全く異業種、異分野の人たちが「海外移住」の中に混在している。

 

たまたま生活する場が海外という共通点があるだけで、それ以外の目的、方向、生活環境や活用する資源(お金、人脈、情報など)も全然、違う人たちが「海外移住」という言葉でくくられている。

 

だから「マレーシアという国が魅力があるのか、ないのか」と言われて回答になかなか困る。

 

素人目線の意見

 

まず「フィリピンを中心に時々、バンコクに滞在。日本には年間の3分の1もいない私の率直な意見」として書かせていただければ、

 

「食事を楽しみ、便利な生活、快適な生活」をするには日本が断トツナンバーワン。

 

もう少し、丁寧にいうと
「かける費用と払った費用に対する見返りからみて、日本人にとって日本ほど住みやすい国はない」

 

ごく普通のファーストフード(吉野家、すきや、ガスト)や700円くらいのラーメン店くらいの味を海外で楽しもうとすれば、海外では同等以上のコストがかかる。

 

素人目でいえば、吉野家の牛丼380円と同じ程度の味のものを海外で楽しもうとすれば、フィリピンだったら、2倍以上はかかると思った方がいい。

 

タイのローカルフードは日本人の口に合うけれど、それでも3日4日も続けてくれば飽きてくる。

 

その国々の味覚があって、日本人にはやはり日本人の味がなじんでいる。

 

私も含めた年齢が上がっている人にはこれは恐らく変えられない。

 

レストラン、デバート、役所の受付、病院での対応、公共交通機関のスタッフの対応など、日本ほどスムーズで丁寧な対応を海外で求めるのはとてもむずかしい。

 

時々、日本国内でタクシーやバスの運転手の対応がひどいという苦情がネット上に見られるが、全体としては、多くのスタッフの対応は丁寧だろう。

 

「生活コストを下げるための移住生活」という選択肢はあるとは思うけれど、ローカル食中心で、いろいろな不便を強いられる生活を覚悟しなければならなない。

それなら、日本で自炊中心で生活コストを下げる工夫をした方がずっと快適な生活を送れると思う。

 

漠然と「海外移住でなんとなく楽しい生活、快適な生活」をしようというのは、あまりお勧めできない。

 

それでもとりあえず1か月とか期間を決めて、いつでも日本に戻れる余地を残しながら、チャレンジするのは、1つの「人生経験」「お試し経験」としてはありと思う。

 

移住を考える上での重要な点を2つほど。 とここで時間切れ。続きはまあ明日。

ブックスキャンの新しい使い方

ブックスキャンの新しい使い方

海外で生活していると日本語が恋しくなる。

インターネットでいくらでも情報は検索できるけれど、それだけではものたりなくなる。

 

文庫本を持って歩くこともできるけれど、どうしてもかさばる。
1-2冊ならすぐに読み終えてしまうので、それを持ち歩くのは面倒。

 

そんな時に役に立つのがブックスキャンというサービス。

 

本を東京のオフィスに送付すると自動的にスキャンしてくれて、自分の会員サイトにアップされる

 

それをダウンロードしてどこでも読むことができる。

 

海外に住んでいても、このダウンロード自体には制限はないようだ。
快適なWIFIさえあれば、短時間でダウンロードできる。

 

1か月 50冊ダウンロードできるサービスが10800円。

 

さすがに50冊も1か月にいらないという人は
1か月 10冊 3240円というサービスにダウングレードもできる。

 

私はこれを使っている。

 

ニュースやSNSでおもしろそうな本を見つけるとアマゾンで注文。送付先このブックスキャンを指定しておいて、宛名に契約者の名前、会員番号を勝手に入力しておけば、ブックスキャン方で、私と認識してくれる。

 

大変便利なサービスなのであるが、いくつか使いにくいところもある。

パソコンでダウンロードはできるだが、どうも表示形式がパソコンの画面と合わずかなり読みにくい。

以前、主にこれを読むために、ソニータブレットを購入した。
タブレットならば字も大きくて、読みやすい。

 

ただタブレット自体がやや大きく、800グラムほどする。

 

LCCの利用も多く、機内持ち込(7キロ)の制限をいつも気にする私としてはいつもタブレットをこのためにだけ持ち込むのは躊躇するところ。

 

最近、ふとしたことでICLOUDにダウンロードして手元のアイフォン5で見てみた。

 

アイフォン5は小型でポケットにも十分入る大きさ。

 

本を読むには小さすぎて無理だろうと勝手に思っていたが、いざ使ってみると文字の小ささはほとんど気にならない。

 

タブレットよりスムーズにページをめくることができるので、読書を楽しむには非常に快適。

 

以前からアイフォンでダウンロードした本を読むことができることは、知識として走っていたが、勝手な思い込みでその便利な機能を使っていなかった。

 

これで、今日の荷物も軽くなり、スキマ時間で好きな本が読めるようになった。

マニラで居住用コンドミニアムを借りる時の盲点

マニラで居住用コンドミニアムを借りる時の盲点

 

居住用コンドミニアムをフィリピンのマニラ市、マカティ市で借りる時に何を優先して考えるか順位を私なりに書いてみたい。

 

もちろん第1は家賃であるが、安い物件の見つけ方は別の時に書きます。

 

前提として
独身。とくにビジネスをするのではなく、リタイアメントあるいは単に居住用の場合。

 

第1優先
 ショッピングモールが近いかどうか。
 できれば、マカティならばグリーンベルト マニラ市のマラテ、エルミタならロビンソンデパートに徒歩5分以内。
 5分を超えると、暑くて空気の悪いフィリピンではかなり苦痛になる。
10分はほとんど徒歩圏内とは思わない方がよい。
この感覚は日本より厳しめに見ておいた方がいい。

ただ、買い物や食事に行くためだけに、毎日、タクシーを使うのもやや抵抗感がでてくる。
一歩でマカティ市でグリーンベルト5分以内というと人気がでる。

割安なものは少なくなってくる。
(この場合の割安が少ないというのは家賃2万ペソ以下の安い物件は少ないという意味。
 想定家賃7万ペソとか10万ペソとかバカ高い想定家賃のものが半額以下で借りれるという意味では少し探せば見つかるとは思う)

第2優先
 もし大きなショッピングモールがない場合も、最低限、コンビニ、スターバックス、ローカルぽいレストランがあること。
 当たり前かもしれないが、徒歩数分圏内に、そういうモノがどれだけあるかは重要。

第3優先
 ジムやプール
 これはその人の好みによるが。
 ジムやプールがあるというのは、その物件の値段や水準の一つのメルクマール。
 平たくいえば、そういうものがある物件はある程度、物件の質は高く、それゆえに管理の質も一定レベル以上とはいえる。

 

第4優先
 管理がどの程度ものか。
 一部の物件には荷物を運ぶのを手伝ってもらうだけでも有料というものあった。

 

あとあまり知られていないもう1つの基準。
 朝、夕方の混雑時にエレベーターがどれだけ混むかという点。

 マカティ内でも30平方メートルで1万ペソ程度のいわゆる格安物件は丁寧に探せばでてくる。例えば、リトル東京近辺でも見つかる。

 ただそういうところは1部屋に3人も4人もフィリピン人が住んでいることがある。
全体の戸数も多い上に、人気物件で投資用ではなく居住用で住んでいる人が多い。かつ1部屋に3-4人もいるとどうなるのか。
 エレベーターがいつも満杯で下に降りるだけで10分もかかるなんてことがざらにある。


あるベテランさんが「私の住んでいるところはエレベーターですぐに1階に降りれる」と自慢されていた意味が最近になってわかってきた。
 これは実際に朝夕の時間に自分で試してみるしかない。

北朝鮮の崩壊の見通し

北朝鮮の崩壊の見通し

 

私は北朝鮮に縁もゆかりもなければ、間接的な知り合いがいるわけではない。

 

あくまで素人目線で自分の意見をかいておきたい。

 

マレーシアで現主席の兄、金正男が殺害された。

 

インドネシアベトナムの女性を、いたずらと思わせて利用した巧妙な手口だったそうだ。

 

一面で北朝鮮は、幹部クラス、親族の粛清が続き国家が揺らいでいるという見方がある。

 

一方である程度の市場経済が黙認されて富裕層、中間層が育ちつつあるという見方もある。

 

携帯電話の普及も一定すすんでいるようだ。

ジムロジャーズが次の最優先投資先は北朝鮮であると発言している。

 

私はすべてのカギを握るのは、北朝鮮の一般国民がどの程度、情報を握るかにかかっていると思う。

 

北朝鮮と韓国の統一が近いうち起きると考える人は非常に少ない。
韓国でもそう望む人、そう見通す人は極端に少ない。

 

ただ似たような状態は似たような国家間で30年近く前にあったのだ。

 

そう、西ドイツと東ドイツの統一は、天安門事件で世界が揺れ、ゴルバチョフの一定の改革でソ連が揺れるなかでも、だれも予想していなかった。

 

それがベルリンの壁の崩壊、東ドイツの最初で最後の普通選挙を経てあっという間に統一を実現していった。

 

私はこの根底に流れるものに、情報の浸透があると思う。

 

まだ統一が夢の彼方でであったころ、東ドイツと西ドイツは、西ドイツ側の一定の経済協力の見返りに、通信網の自由化がすすめられた。

 

平たく言えれば電話がごく簡単にふつうにつながるようになったのだ。

 

東ドイツ国民のだれもが、西ドイツの友人、知人に気軽に電話ができ、西ドイツの生活風景を目の当たりにしていたのだ。

 

西ドイツの豊かさを誰もが普通に目にしていた。

 

それがハンガリー国境の開放→事実上の西ドイツ、東ドイツの行き来の自由化→存在意義の亡くなったベルリンの壁の崩壊とつながった。

 

フィリピンでは誰もが警察や当局の腐敗、麻薬の蔓延、そしてそれまでの政府当局者が何もできなかったこと、ドゥテルテ氏がダバオ市を劇的に変えたことを知っていた。

 

インターネットが十分普及していない地方でも、このことは誰もが知っていた事実であった。それが庶民の不満のドゥテルテ大統領への劇的な支持につながった。

 

アメリカでは一握りのエリートが多くの富を握っていることをだれもが知っている。
その華やかな生活をちょっとテレビや雑誌をめくればだれもが、見聞きできる。

 

それと比べた中間層、貧困層の没落。オバマ大統領に期待したのに何も変わらない、むしろ悪化する苛立ち。

 

そういう情報は誰もが普通に共有していた。

 

(余談だが、アメリカでは台風や地震で最初に警戒するのは、まず貧困層の略奪や暴動だ。
東日本大震災で静かに暴動が起きない日本人をアメリカ人は、感心したそうだが、それは逆。

なんで災害の時に、わざわざ暴動起こすのか。それはアメリカの普段の生活では強い警察力や自助努力論(成功したのはその人の努力。失敗したのはその人の責任)でかろうじてコントロールさえている貧困層の怒りが災害時の無秩序状態で爆発するのだ)

 

通常の国では、情報はその国の政権の都合のいいようにできるだけオブラートをかけてはいても、隠し通すことはできない。

 

他の人、もの、国と比較して自分たちの状態を見ることはできる。

 

そんなことが北朝鮮の国内の人々はどれだけできるのだろうか。

 

北朝鮮から韓国に亡命した普通の庶民が、最初に驚くこと。

 

24時間電気がつくこと。

どんな貧困層にもテレビや洗濯機があること。

 

情報の伝達と浸透は、そしてそこから生まれる庶民の不満やイラつきは物事を動かす根柢の力に私はなると思っている。

 

マニラとマニラ。

マニラとマニラ。

 

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今日は、フィリピンフリークの方ならだれでも知っていること。

 

「マニラは・・・」「マニラに住んでいます」というと実はこのマニラという地名には2つの意味がある。

 

その1 マニラという言葉がマニラ首都圏(メトロマニラ)を刺す場合。

 

下の地図にある16の市と1つの町の総体をメトロマニラと呼ぶ。
感覚的には東京23区みたいな感じである。
東京23区よりやや大きな638平方キロメートルに約1200万人近い人が住んでいる。
つまり東京23区と同じくらいの人口密度なのである。

 

このメトロマニラを単にマニラと表現する人もいる。

 

私が住んでいるのはマカティ市。

 

正確にはメトロマニラの中のマカティ市に住んでいると表現すべきであろう。

 

ケソン市 (Quezon)
マニラ市 (Manila)
カロオカン市 (Caloocan)
パシッグ市 (Pasig)
ヴァレンズエラ市 (Valenzuela)
タギッグ市 (Taguig)
ラスピニャス市 (Las Piñas)
ラニャーケ市 (Parañaque)
マカティ市 (Makati)
マリキナ市 (Marikina)
モンテンルパ市 (Muntinlupa)
パサイ市 (Pasay)
マラボン市(英語版) (Malabon)
マンダルーヨン市(英語版) (Mandaluyong)
サンフアン市 (San Juan)
ナヴォタス市 (Navotas)

 

町[編集]
パテロス(英語版) (Pateros)

 

その2 メトロマニラの一部のマニラ市をさす場合。

 

日本人が旅行者として普通、縁があるのは、このメトロマニラの中のマカティ市かマニラ市の一角、エルミタ、マラテという地区。

 

にぎやかな繁華街。ストリートチルドレンもけっこういて、それなりに周辺には気を付ける必要がある。

 

この地域に行くことを「マニラに行く」と表現する人もいる。

 

マニラ市自体は 広さ約39平方キロメートル 人口165万人ほど。

 

メトロマニラ全体の6%の面積の中に14%くらいの人口が集中していることになる。

 

参考までに、フィリピン人の友人を作るときには、この地図と各地域の簡単な特徴を頭に入れておくと話が盛り上がりやすい。

小さな記事に見られる日本の1つの本質

小さな記事に見られる日本の1つの本質

先日、日経新聞の小さな囲み記事で、今の日本を象徴するような記事があった。

政府に法律による残業規制を月間100時間にしようという提案に対して、
労働組合のまとめ役である連合が反発しているという内容。

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日経新聞はその中で「労働時間の規制は労働者の願いのはず。ここで連合の反対で労働時間規制が消えてしまっては何のための連合か、彼らのメンツは丸つぶれではないか」という趣旨の記事が書かれている

 

月に100時間の残業という、どういうことだろうか?
1か月30日 うち完全週休2日制が導入されていると仮定して、労働日は22日。

 

1日あたり4.5時間の残業。

土曜日を全部休日出勤(8時間)するとして 
土曜日の時間外労働が32時間
平日の残業時間は1日あたり3.1時間。

 

現在の労働基準法では3.6協定という協定を労働組合と経営者が結べば、事実上残業時間は法律上、上限がない。

 

それを規制するためにどちらかというと政府主導で月、100時間の残業規制を導入しようとしているようだ。

 

しかし1日8時間として20日間、160時間働いている普通の労働者の法律による残業規制が100時間というのは、ほとんど規制になってないようなものだ。

 

このブログの読者の方は、私の勝手な予想だが、実質月に200時間、300時間 自分の裁量でビジネスに時間を費やす方が多く、普通の労働者は少ないのではないかと推測している。

 

そういう皆さんには、自分の裁量で働いているので、この規制がピンとこないかもしれない。

 

この労働時間の強烈な長さ(労働時間を短縮しようとする社会的力の弱さ)が私は日本問題の何割かを占めているような気がする。

 

(実際に導入は難しいだろうけれど)、強い労働時間の規制を行い、その分をその他の雇用に回す。

 

それで現在の格差の問題、将来の不安の問題、しいては少子化対策への解決に少なくとも大きな一歩になる。

 

資本主義的な生産性という意味では、競争力は落ちるだろう。

 

でもヨーロッパの大半の国々はとっくにその前提の上に、資本主義としての競争をしている。

 

もしヨーロッパで同様な規制(つまり100時間までの残業は法律上認められるという意味でもある)を導入しようとしたら、国民から激しい反発を浴びるだろう。

 

それこそ暴動が起き、市街戦が起きてしまうくらいの強い反発が起きるだろう。

 

そのレベルで日本の政府と連合という一応、労働者の代表者が交渉している。

 

今、日本の政治家の中には期待されている人たちがいる。

 

橋下元大阪市長、 小池都知事、小泉新次郎氏などなど。

 

誰一人として、この問題を全面に取り組もうという人はいない。

 

海外でほとんど100%自分のために時間を使える私が、外野から発言するのもおこがましいかもしれませんが。

あまり知られていない関税法 と 外為法の違い

あまり知られていない関税法 と 外為法の違い

 

次の場合、日本人(日本居住者)が日本に入国する際に税関に申告義務があるかどうか、
ご存じだろうか。

 

そして消費税を税関で払う必要があるかどうかご存じだろうか

 

その1
その旅行中に海外で購入した金額30万円の時計

 

その2
その旅行中に海外で購入したカンガルー金貨2枚(購入価格 約27万円)

 

実は、上記その1 その2ともに日本に入国する際に税関で申告する義務が生じる。

そして8%の消費税を払う義務が生じる。

 

アルコール、たばこなど一定の商品には免税範囲が定められている。

その範囲ならば、消費税は払う必要はない。

 

免税範囲は「携帯品・別送品申告書」には 下記のように説明されている。

"酒類3本(760ml/本)
紙巻たばこ。外国製及び日本製各200本
(非居住者の方の場合は、それぞれ2倍となります。)"
*20歳未満の方は酒類とたばこの免税範囲はありません。
香水2オンス(1オンスは約28ml)
"海外市価の合計額が20万円の範囲に納まる品物
(入国者の個人的使用に供するものに限る。)"
"*海外市価とは、外国における通常の小売価格(購入価格)です。
*1個で20万円を超える品物の場合は、その全額に課税されます。"
つまり20万円を超えるものを海外で購入して持ち込むときは、申告が必要だ。

そして少なくとも消費税が課税される。
アルコールやたばこなどは国内法に準拠して免税範囲を超える部分には酒税やたばこ税が課税される。

よく金(純度90%以上)を海外(オーストラリアや香港)で購入して1キロ未満を日本に持ち込む場合は、税関申告が不要と書いてあるブログ記事もある。

これは誤解である。

 

1キロを超える金(純度90%以上)を持ち込む場合は、この税関の「携帯品、別送品申告書」のほかに、外為法に基づく「支払い手段等の携帯輸出、輸入申告書」(いわゆる白い紙)が必要になる。

 

1キロ以下の場合は、この「支払い手段等の携帯輸出、輸入申告書」の提出が不要になるだけであり、合計金額が20万円を超える場合は、関税法に基づく「携帯品、別荘品申告書」の提出は必要になる。

 

そして海外で購入した金を日本に持ち込む場合は、ほかの商品と同じように税関で消費税を払う義務が生じる。

 

例えば香港で カンガルーコイン(金貨)を買うときは日本でいう消費税がない。
一方で日本で売却するときは消費税を上乗せした金額で売ることになる。

 

実際問題、一番香港で安く買えるところ、日本で高く買ってもらえるところの差は為替レートの関係もあるが、2.5-4%の差がある。

 

仮に香港で消費税なしで購入したとしても、その金額が20万円を超えるれば、日本の税関で関税法に基づいて申告を行い消費税を払う義務が生じるのである。

 

消費税8%上乗せして日本で売っても、利益は残らない。

 

1枚程度(約135000円)くらいなら 記念品として堂々と持ち込める。

 

いわば、記念、お土産的な位置づけだ。

 

ところがこれを蓄財や資産移動手段として頻繁に大量に行えば、罰金や最悪、懲役も含めてた刑罰が待っている。

 

ただ実際問題、この質問に回答してくれた税関職員も認めていたが、「金貨を10枚、20枚 無申告で持ち込まれても、私たちが全部把握できているわけではない。ただそれは法律に認められたものではなく、罰則もきちんとあることだ」ということだ。

 

世の中 そんなにおいしい抜け道はないのである。